住宅の窓選び、ざっくりポイント
- Nakahara Jun
- 2024年10月30日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年12月16日

これから新築やリフォームを検討される方に向けて、住宅の窓のお話をしたいと思います。
窓のお悩みで多いのは、「暑い」「寒い」「結露する」の主に3つではないでしょうか?
窓は外気温や日射の影響、または室内温度の損失の要因になりやすい箇所なので、快適な暮らしを考えた時にとても重要です。
そこで今回は住宅の窓選びのイメージを「ざっくりポイント」としてご紹介します。
ざっくりポイント1 サッシの材質

「サッシ」とは窓ガラスを支える「枠」の部分です。日本で使用されるサッシの材質は、
アルミ
アルミ樹脂複合(室外側がアルミ、室内側が樹脂)
樹脂
が主流です。
アルミと樹脂、熱の伝わり方の違い
アルミのコップと樹脂のコップに冷たい飲み物を入れたとします。アルミのコップを持った時、樹脂のコップよりも断然冷たさを感じると思います。
要するに、樹脂に比べてアルミの方が熱を伝えやすく、外気温度の伝達・室内温度の損失の両方に影響があるということになります。
快適な暮らし度
樹脂サッシ★★★
アルミ樹脂複合サッシ★★
アルミサッシ★
ざっくりポイント2 ガラスの構造
現在の窓ガラスの構造は、複数のガラスの間に中空層を挟んだ「複層ガラス」が主流です。

複層ガラスの利点
例えば、通常のガラスコップと2重構造のガラスコップに冷たい飲み物を入れたとします。少し時間が経つと通常のガラスコップは表面に水滴がつきますが、2重構造のガラスコップは表面に水滴がつきづらく、コップを持った時にもあまり冷たさを感じないと思います。
これは住宅の窓ガラスにも当てはまる現象で、複層ガラスは結露や熱を伝わりを抑える効果があるということです。
また、複層ガラスの利点をさらに向上させた、「Low-E複層ガラス」「Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)」というものがあります。

Low-E複層ガラスとは
複層ガラスの内側に特殊な金属をコーティングすることで、さらに熱の伝わりを抑えます。
アルゴンガスとは
人体に影響がなく、空気より比重が重い気体。複層ガラス中空層の代わりにアルゴンガスを封入することで、より熱の伝わりを抑えます。
快適な暮らし度
Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)★★★
Low-E複層ガラス(中空層)★★
複層ガラス(中空層)★
また、複層ガラスにはガラス同士の間隔を保つための「スペーサー」という部材が付いています。「アルミスペーサー」と「樹脂スペーサー」がありますので、どちらかを選べるのであれば、熱を伝えづらい「樹脂スペーサー」をおすすめします。
ざっくりポイント3 Low-E複層ガラスに種類あり
Low-E複層ガラスには「遮熱」「断熱」のタイプがあります。
遮熱タイプ
室内の温度を保ちつつ、太陽光の影響をカットするガラス。
・西側・東側・北側の窓におすすめ
※特に西日のような強い日差しを抑えたい時に良いと思います。
断熱タイプ
室内の温度を保ちつつ、太陽光の暖かさを取り入れやすくするガラス。
・南側の窓におすすめ
※寒い時期に太陽光の暖かさを部屋に取り入れたいなど。
方位によって「遮熱タイプ」「断熱タイプ」を選べばより快適な窓になります。
ざっくりポイント4 価格について
一般的に、快適な暮らし度に記した★の数が多いほど価格が高くなります。
窓のサイズや窓のタイプ(引違い窓・たてすべり出し窓・上げ下げ窓など)によっても価格が変わりますので、ご予算と照らし合わせながらご検討ください。
例えば、同じ仕様で「樹脂窓」と「アルミ樹脂複合窓」両方の見積りを提示してもらうのも良いかもしれません。
まとめ
ざっくりポイントを4つご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
ポイントを考慮して、冒頭に書いた窓のお悩みが少しでも解消されると幸いです。
最後に、日差しを調節するオススメな商品があります。
アウターシェード
窓の室外側に取り付ける、洋風な”すだれ”のような商品です。新築でもリフォームでも取り付け可能ですよ。
「住宅の窓選び、ざっくりポイント」は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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